冬になるとやる気がなくなる……それって「季節性感情障害」の可能性も
「冬になると疲れやすく、気分が落ち込み引きこもりがち、そして過食と過眠、体重が増える。春や夏に症状が軽くなるものの、秋になるとまた戻る……」、このような症状は、季節性感情障害という病気が原因かもしれません。
季節性感情障害ってどんな病気
1984年、米医師会が発行する「JAMA精神医学(当時Archives of General Psychiatry)」に29人の季節性感情障害について説明し、その治療としての光療法を紹介しました。
通常、晩秋から初冬に症状が始まり、春から夏にかけて症状はなくなります。診断には、(1)のうつ病の基準を満たし、同時に少なくとも2年間、特定の季節に(2)あるいは(3)の症状を認める必要があります。
(1)うつ病の症状(以下はDSM-5基準の概要、少なくとも5つの症状が、同じ2週間の間見られる):
1)気分が落ち込こむ
2)絶望的または価値がないと感じる
3)エネルギーがなくなる
4)かつて楽しんだ活動に興味を失う
5)睡眠に問題がある
6)食欲や体重の変化を体験する
7)不活発または動揺する
8)集中できない
9)よく死や自殺を考える
(2)冬の季節性感情障害の症状:
1)エネルギーがない
2)過眠
3)過食
4)体重増加
5)炭水化物が食べたくなる
6)社会的引きこもり(「冬眠」のように感じる)
(3)夏の季節性感情障害の症状:
1) 減量を伴う食欲不振
2) 不眠
3) 動揺
4) 落ち着きがない
5) 不安
6) 暴力行為
季節性感情障害でない人が、あたかもそうであるかのよう誤解を招く可能性があります。自己判断ではなく、専門家に相談すべきです。
光は栄養素になる
ローゼンタール医師は、2008年の医学雑誌「精神医学」に次のように述べます。季節性感情障害の主な治療法は、光療法、心理療法、および薬物療法です。また、ストレス管理と運動プログラムも役立ちます。光療法は世界中で主力になりました。季節性感情障害の患者の60~80%が光療法の恩恵を受けています。
ただし、光療法の必要な治療の量、タイミングと効果は人によって異なります。ほとんどの人は、紫外線を除去した白色蛍光灯を使用し、朝(メラトニンの分泌が衰え始めたころ)、1日あたり30~90分(10,000ルクス=日中の木陰の量)の光療法が最適です。多くの人は、治療を開始してから2~4日以内に光療法に反応します。 腸内細菌がうつ病を予防できる!?
最近「腸内細菌」の研究について、ベルギーのルーヴァン・カトリック大学のジェロエン・レイズ博士らは、2019年2月の「Nature Microbiology」に腸内細菌とうつ病の関係を報告しました。
レイズ博士らはまず1054人のベルギー人のボランティアを調査しました。結果、うつ病の人では、2種類の腸内細菌、コプロコッカスとディアリスターが不足していることが見つかりました。同じ結果は、オランダからの1064人のボランティアでも見られました。
ただし、必ずしもこれらの細菌の不足がうつ病を引き起こすという意味ではありません。この結果は腸と脳のつながりのより深い理解、精神疾患の新しい治療法への道を開く可能性があります。
冬の間の憂鬱を克服するための食べ物
米クリーブランドクリニックは、冬の間の憂鬱を克服するために、以下の食べ物を推奨しています。ぜひ参考にしてください。
1)繊維質の多い炭水化物
全粒粉パン、シリアル、パスタ
皮付きジャガイモ
全粒穀物(玄米、キノア、オート麦など)
新鮮な果物
野菜(冷凍または低ナトリウム缶詰)
マメ科植物
2)タンパク質
赤身の牛肉と豚肉
皮のない白身の鶏肉と七面鳥
豆腐
マメ科植物
卵
低脂肪乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)
シーフード(イワシ、淡水魚、海水魚、サバ、ニシン、サーモン、マグロ)
季節性感情障害の症状に気づかれた方は、早めに専門の医師に相談することをお勧めします。また、周囲の人は、季節性感情障害の患者の理解とサポートをしてください。
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